信頼は国籍ではなく人に属する

この壁を乗り越す、あるいは突き破るのには、本当にエネルギーがいる。自分の何かを危険にさらさない限り、彼らの信用は得られない。
一度だけ、期せずして成功したのは、中国から来た優秀なSEが所属していた会社からイヤガラセを受け、その非道なやり口に怒りと日本人としての恥ずかしさを覚え、入管嘆願書を自分と会社のリスクで作成して、さらにその会社は賃貸の住居の保証人を拒否し彼は住まいを失いかけ、俺が個人で引き受けてやる!と勢いで保証人になった。リスクは家賃X数か月分で、いいよ騙されても、それくらいの金は、俺は自力で挽回できる・・と。
結果として、その後帰国までの数年、彼と彼の紹介してくれる中国人のSE達は、設計書にないことも含めフォローしてくれる技術者でいてくれた。
思うに、中国人を安く使うという発想がある限り、彼らはちゃんと仕事しないw優秀な同僚のひとりとして迎えいれることができる人がいたら、それは戦力になる。
俺は、幸運にも、「この日本人は信じるに価する」「この会社でなら」と言ってもらえるような機会に恵まれた。これは俺の能力じゃない、狙わずにやった「運」の結果だと思う。もし普通の会社で普通の状態で、ブリッジSEをやれとなったら、俺はウツかノイローゼになっていたかもしれないw

グローバル化の時代だ。
信頼というのは、国籍でも会社でもなく、人に属するものだ。こういう時代になったからこそ、個が、よりあらわになると思うし、そこにネットの可能性を大きく感じている。

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グローバル化
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俺は間違っていると思うぞw
さて、ここまで書いといて、アレだけどw俺は間違っていると思うぞ。 まず会社の要職でありながら、法に反しない範囲で利益があがるとわかっていて、それを「搾取は好きじゃない」と言ってやらなかったw背任にはならないけどなw 会社の内規や慣習を無視し、単なる業務請負の個人事業主に、会社にリスクを負わせる書類を作成した。 でも何より間違っているのは、「設計書どおりに物を作っていちゃダメだ」で